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Q&A

よくある質問

同じ畳なのに、なぜ値段に大きな開きがあるのですか?
使用する畳床の種類(大きく分けて「ワラ床」「建材床」「稲ワラサンド床」)や畳表の種類(国産いぐさ、外国産いぐさ、等級、化学表) 、防虫・防カビ加工など様々な品質の違いが、価格の差となってでてきます。
畳表(ござ)には、どんな種類があるの?
主原料はイ草です。イ草にも、生産地や品種 栽培方法などでかなりの違いがでてきます。そのイ草を横糸に、綿糸を経糸にして織られています。
経糸に使われる材料にも、綿糸のほかに麻糸や高級品に使われるマニラ麻糸などがあります。畳一帖に使われるイ草は、約3000~5000本、高級な畳表には7000本ものイ草が使われています。
また最近では、特殊和紙やポリプロピレン(ビニール素材)などの化学繊維を原料にした畳表もでてきました。
これら素材の違いや品種の違いにより、価格にも大きな違いがでてきます。
国産のござ と、外国産(中国産)のござとの、違いは?
イ草は1年に1回の刈り取り時期しかありません。主に7月~8月にかけての時期です。
見た目は国産畳表と変わらないですが、土壌の違いや イ草の収穫期また収穫後の取り扱いの違いにより、品質及び耐久性に大きな差がでてきています。
外国産は、天候やさまざまな条件により、イ草が充実する前の若い時期に刈り取ります。そのため表皮が薄いだけではなく、内部の繊維も発育途上です。
また、泥染め後の乾燥や製織後の乾燥を高温で行う為、イ草の繊維質を傷め耐久性の劣る畳表になってしまいます。畳表の善し悪しは、数ヶ月、数年経って目に見える形となって現れます。
畳の色が、青からだんだんと変わっていくのはなぜ?
畳表(イ草)の緑色の色素は日光や温度によってだんだんと退色していきます。
退色しても消臭・吸放湿・空気清浄・化学物質吸着・断熱等の低下はほとんどありません。
退色することでシミや傷等も見えにくくなります。
畳は、体にやさしい敷物だと聞きますがどのように良いのでしょうか?
畳には、部屋の空気を浄化する作用や断熱保温性、吸放湿性 衝撃音遮断性などがあります。日本は、温度・湿度の変化の多い国です。年間平均湿度は欧米より相当高く73%もあります。昔は日本家屋には畳・土壁・木材など自然素材が多く使用されていました。
しかし現在の住宅は、畳以外はほとんど新建材などが使用され、畳のみが湿気の吸放出による室内湿気の調整を果たしています。梅雨時など、畳1畳の中に約500cc(わら床の場合)の水分を吸収し、乾燥時には適宜放出し適当な室内の湿度を保ってくれます。また、い草には二酸化窒素を吸収して、室内の空気をきれいにする働きもあります。シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドをい草が吸着するとの研究結果もでています。 この能力は、新しくても古くてもその能力にほとんど変化はありません。また畳床には、ある程度の弾力性と柔軟性のある硬さがあります。例えば、畳の上で転んで頭や体を打ち付けた場合でも衝撃を吸収する柔軟性があります。
「天然の空気浄化機」とか、「人にやさしい敷物」とよばれているのは畳そのものが自然の中から収穫された材料で作られているからです。
カビが発生したら、どうすればよいのでしょうか?
ずカビが発生する原因を説明します。 カビは土や空気中に多く散在していて、地球上空気のあるところにはカビが存在します。相対湿度70%以上でカビの発生が始まります。梅雨時には部屋を閉め切った状態ではカビが発生します。また、加湿器の使用、石油ストーブの使用(水分を多く発散します)に注意しましょう。特に、新築住宅の場合、建築仕上資材の含水率が高い場合があります。理想としては室内を、温度25度以下、湿度75%以下に抑えることがカビを発生させない条件です。
[カビの処置方法]
1.まず掃除機で畳の目に沿ってゆっくりと吸い取ってください。
2.次にお酢か消毒用アルコールを薄めてスプレーするか布にしみこませ拭き取って下さい。
3.そして完全に乾燥するまで、除湿器を使うか扇風機などを使いお部屋の換気をしてください。
カビが生えると後処理が大変です。自然素材ですので畳屋さんでも対処できません。カビを生やさないように畳が青いうちは換気と掃除をこまめに行ってください。
空気が停滞すると一気に繁殖しますので部屋の四隅には特に注意しましょう
ダニが発生したら、どうすればよいのでしょうか?
内温度が20~30度 湿度60~80%、エサ(カビや塵)があること、潜んで卵を産める場所があることなどが発生の条件です。また、畳の上にジュータンやカーペット等を重ね敷きしたり、ペットや観葉植物なども ダニやカビの発生のひとつの原因となります。
住宅内でよく見られる虫は、コナチャタテムシ、コナダニ、チリダニなどです。チャタテムシ、やコナダニはカビや食品を、チリダニは人や動物のフケやアカを主食にしています。中でも最近特に多いのはチャタテムシで、畳の材質に関係なく発生します。 これらは畳から発生するのではなく、屋内の別の場所や屋外からやってきて、畳床と畳表の間または畳床と床板の間のエサのあるところに入り込み、繁殖して表に出てくるのです。
チャタテムシが発生したら、部屋の換気をこまめにして湿度を下げ、丁寧に掃除機をかけお湯をかたく絞って吹き掃除をしてください。根気よく何日か続けていけばいなくなります。虫が発生するのは、畳を新しくして2年以内の畳がほとんどです。
畳の材料は天然の稲ワラやい草ですので、これらが枯れて栄養分がなくなりさらに乾燥すれば、エサであるカビが発生しなくなり虫の繁殖も抑えられるのです。カビや湿気が不快害虫を増やす要因ですので、除湿器や換気を行いましょう